【佐藤正午】おすすめの5冊を紹介する【レビュー】

こんばんは。らんまです。

今回は、わたしが読んだことのある佐藤正午さんの小説の中で、特におすすめしたい5冊を紹介したいと思います。

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佐藤正午さんのおすすめ小説5冊を紹介。

ありそうでなさそうだけど、でもありそう。
そんな絶妙なリアルさが、佐藤正午さんの小説の魅力の一つだと思います。

直木賞受賞作家でもある佐藤正午さんのおすすめの小説を5冊紹介したいと思います。

月の満ち欠け

早速ですが、直木賞受賞作です。
輪廻転生がテーマで、前世の記憶を持って生まれてくる少女が登場します。
その少女、瑠璃は愛する男性にもう一度出会うために何度も生まれ変わります。

ここまで聞くと素敵な純愛小説のようですが、物語を通してダークな雰囲気が漂います。
若くして何度も生まれ変わる瑠璃の様子は、非常に不気味でした。

物語の最終章は涙必至です。

鳩の撃退法

佐藤正午さんの小説の中では一番のお気に入りです。

ひょんなことから大金を手にした元小説家の津田伸一が、その大金を巡って右往左往するストーリーが軸。
そのストーリーに、行方不明になっていた家族や、裏社会の人物など色々な要素が関わっていく。

この作品の魅力は、著者の絶妙な言い回しと見事な伏線回収だと思います。
構成の巧みさに思わず舌を巻きました。

身の上話

男やお金によって人生が狂っていくミチルという主人公について、ミチルの夫が語り手となって話していく物語。

小説自体のボリュームも程よく、佐藤正午さんらしさも存分に詰まっているので、初めて佐藤正午さんの小説を読むという方におすすめしたい小説です。

ジャンプ

三谷の彼女であるみはるが「5分で戻ってくるわ」といい、朝食のりんごを買いに行ったまま姿を消してしまうところから物語は始まります。
三谷は、みはるの行方を追ううちに、みはるに関するそれまで知らなかったことを知っていくこととなります。
物語の最後に、三谷はみはると再会し、みはるが失踪した本当の理由を聞かされることとなる。

この小説は、途中大きな展開がほとんどなく、好みが分かれる作品かと思います。
「こういう話って身近にはないけど、実際あるんだろうな…」と思わされるような、佐藤正午さんらしい独特の雰囲気が感じられる作品です。

永遠の1/2

最後に、佐藤正午さんのデビュー作「永遠の1/2」を紹介。

主人公の田村宏は、街で何度も別人に間違われることから、同じ街に自分と瓜二つの人物がいることに気づきます。
自分ではない、自分にそっくりの人物に間違われ、数々のトラブルに巻き込まれます。

主人公が自分にそっくりの人物を探そうとしつつも、グダグダと進んでいく物語がなんとも癖になります。

最後に

佐藤正午さんの作品は、絶妙な言葉選びや独特な雰囲気が魅力です。
なかなかその魅力に気づきづらいかもしれませんが、何度も読んでいくうちに間違いなくハマります。
ぜひ一度書店で手にとってみて、少し不思議な世界を感じてみてください。

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