【原田マハ】おすすめの5冊を紹介する【レビュー】

こんばんは。らんまです。

原田マハさんの作品でわたしが読んだことのある作品の中で、特におすすめしたい5冊を紹介したいと思います!

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原田マハさんのおすすめ小説を5冊を紹介!

原田マハさんは、早稲田大学で美術史を先行されていました。
また、作家としてだけでなく、キュレーターとしても活躍されており、それらの経験を生かしたアート小説が多く発表されています。

今回は、そんなアート小説を含めた、原田マハさんの小説5冊を紹介します。

楽園のカンヴァス

原田マハさんのアート小説の代表作といえば「楽園のカンヴァス」でしょう。
山本周五郎賞受賞作です。

題材は、表紙にも使用されている、アンリ・ルソーの「夢」という作品です。
主人公は、ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウン。
ティムは、伝説のコレクターであるバイラーから、ルソーの「夢」に酷似した作品「夢をみた」の真贋を見極めて欲しいとの依頼を受け、ルソー研究者の早川織絵と勝負をすることとなります。

ストーリー自体非常に面白いのですが、ルソーやピカソにまつわるエピソードが要所で書かれており、知的好奇心が刺激されます。もっとアートについて知りたいと思わせてくれた作品の一つです。
絵画の知識が全くなくともスラスラ読み進められます。

暗幕のゲルニカ

同じくアート小説の「暗幕のゲルニカ」です。
アートや芸術が持っている力を気づかされる作品です。

題材はピカソのゲルニカ。
誰でも一度は目にしたことのある作品でしょう。

この小説は、ピカソの生きた過去編と、MoMAのキュレーターである八神遥子の物語が進む現在編とが並行して進んでいきます。
過去編では、ゲルニカを巡ったストーリーや、ピカソの愛人であるドラ・マールからみたピカソの人物像が描かれています。1930年代から1940年代のパリを中心に、ゲルニカの歴史的背景が描かれており、その時代のパリにどんどん引き込まれます。
現在編は、何者かの政治的な陰謀によって、国連本部に飾られたゲルニカのタペストリーに暗幕がかけられたこときっかけに、遥子が謎を明かしていくサスペンスとなっています。

そして、「衝撃のラスト」では、誰もが感動と興奮を覚えることでしょう。
美術やアートに明るくないわたしですが、非常にお気に入りの一冊となりました。

本日は、お日柄もよく

物語は、主人公のこと葉が、幼馴染の厚志の結婚式で衝撃的なスピーチに出会うところから始まります。
そのスピーチをしていたスピーチライターの久遠久美に弟子入りしたこと葉は、徐々に力をつけていき、野党のスピーチライターを努めることになります。

ストーリーのなかで度々出てくるスピーチに胸が熱くなり、言葉の力に強く魅せられる作品です。
最初から最後まで、爽快感のある物語で、読後感も最高の一冊です。

わたしは読み始めて30ページも経たずに涙が溢れてしまいました。(笑)

キネマの神様

40歳目前、主人公の歩が会社を退職した日、映画とギャンブルが好きな歩の父が心筋梗塞で入院することになります。また、借金があることも発覚。
ギャンブルができなくなった歩の父親は、映画に没頭していきます。
歩の父親は、映画ブログを書いていくのですが、これがネットで驚異的な反響を見せます。
歩の父の映画ブログは、歩やその家族を取り巻く環境に、多くの奇跡を生み出していきます。

「あたたかい」という形容詞が一番合う作品でしょう。
読後にたまらなく映画館に行きたくなる一冊です。

ロマンシエ

主人公は、政治家の父を持つ美大生の美智之輔。
体は男性ですが、恋愛対象は女性。乙女な美智之輔です。

美智之輔が美術学校に合格するために行った留学先のパリでの生活や、美智之輔が密かに恋心を持つ高瀬くんとの関係が面白おかしく、時に切なく描かれています。

作中では、「マルタン・マルジェラ」や「ドリス・ヴァン・ノッテン」、「アナトミカ」などの洋服好きにはたまらないブランドもいくつか登場します。
洋服が好きな方にもおすすめできる一冊です。

最後に

原田マハさんの小説は、文体に大きな波があるわけではないのに、大きく感情を揺り動かされるところが一番の特徴かなと思います。
今まで読んだことのなかった方、読んだことない小説を見つけられた方は、ぜひ読んでみてください。
時には熱くなり、時には感動し、時には自然と笑顔になれます。

コメント

  1. […] 【原田マハ】おすすめの5冊を紹介する【レビュー】 こんばんは。RANMAです。原田マハさんの作品でわたしが読んだことのある作品の中で、特におすすめしたい5冊を紹介したいと思い […]

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